アトリエ Duke の日記
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教養講座
2017.12.08
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【米のイスラエル首都宣言強まるパレスチナの反発 抗議デモも】内容
アメリカのトランプ大統領が、エルサレムをイスラエルの首都と認めると宣言したことに対し、パレスチナの指導者のアッバス議長は「イスラエルが国際社会の決定を無視して続けている占領政策に免罪符を与えるものだ」と厳しく非難しました。パレスチナ側はこのあとも、各地で抗議デモを呼びかけており、治安部隊との衝突も懸念されています。
トランプ大統領は、日本時間の7日未明、中東のエルサレムを公式にイスラエルの首都と認めると宣言しました。
これに対し、同じエルサレムを将来の独立国家の首都と位置づけるパレスチナ暫定自治政府のアッバス議長はテレビ演説を行い、「イスラエルが国際社会の決定を無視して続けている占領や入植地の政策に免罪符を与えるものだ。アメリカが和平交渉を仲介する役割をみずから放棄したことを意味する」と述べて厳しく非難しました。
パレスチナのすべての政治勢力は、6日から3日間を「怒りの日」として抗議行動を呼びかけていて、日本時間の7日午後7時から抗議デモが計画されているヨルダン川西岸の主要都市ラマラの広場には、パレスチナの人々がパレスチナの旗を持って集まりました。
参加者たちは「トランプ大統領は愚かな決定を行ったが、エルサレムは何があっても絶対に渡さない」とか、「もはやイスラエルとの和平交渉はおしまいだ」とアメリカへの怒りをあらわにしていました。
8日は、金曜のイスラム教の集団礼拝に合わせて抗議デモが拡大することも予想され、イスラエルが厳重な警戒態勢を敷くエルサレムなどでは治安部隊との衝突も懸念されています。